ロッテ南、3連続空振り三振斬りで初勝利 内離脱のブルペンで切り札に名乗り

クリーンアップを3者連続空振り三振、伊東監督は「抑えもできる」

 今季22度目の逆転勝利の流れを呼んだのは、今年6年目、昨年は1軍登板がなかったロッテ南昌輝投手だった。

 6日の西武戦。「抑えもできるのではないか」と伊東監督も目を丸くした快投だった。2-3と1点ビハインドのまま、2番手の東條からバトンを受けた7回。クリーンアップを3者連続三振に切ってとった。

 まず秋山を148キロのストレートで空振り三振にとると、中村を146キロのストレートで追い込み、最後は145キロで空振り。浅村には速球で追い込み最後はフォークで空振りと完璧なリリーフを見せ、7回の逆転劇で今季初白星も転がり込んだ。お立ち台では「いいボールがいっていたと思う。みんながひとつになれている」と語ったが、気迫満点のピッチングがベンチをひとつにして、気を呼び込んだ。

 同郷の先輩「西口二世」と呼ばれることもあった。伊東監督は「あまり強気でなく、変化球でかわすピッチングだったが、春先から真っすぐを磨き、困った時はまっすぐでいけるようになった」と言う。この日も「ワンバウンドするつもりで低めに投げた球が浮き上がった」と自分でも驚くほどストレートが切れて、走りが抜群だった。

 キャンプ前の今年1月に結婚したばかり。「家では野球の話はしない」という奥さんは、元メロン記念日の歌手・柴田あゆみ。内が離脱しているブルペン陣に切り札の名乗りを上げた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY