日本ハム栗山監督、9年ぶり球団記録に並ぶ14連勝も不満顔

5点差を返す劇的逆転勝利、指揮官は「感動した」とは言うものの…

 日本ハムの栗山英樹監督は10日、球団最長タイ記録の14連勝にも、どこか曇った表情を見せた。

 10日のロッテ戦は、5点差の7回に岡大海の1号2ラン、陽岱鋼、中田の連続タイムリーなどで1点差。9回2死から田中賢介が同点2号ソロを放つと、最後は延長12回にレアードがサヨナラ25号ソロを放った。

 最大5点差がついたゲームを劇的なサヨナラ勝利。07年に作った球団記録の14連勝に並んだ。試合後の栗山監督は「感動した。勝てば勝つほど自分の役割を果たそうとする集中力が生まれる。1つでも勝って、選手が光り輝けば」と喜んだが、終始その表情は晴れず。やはりチームの原動力となるべき二刀流・大谷の右手負傷降板があったからだろう。

 大谷は7回途中で右手中指のマメをつぶした。栗山監督は「吉井コーチが『皮がむけた』と言ったので」と即降板を決めたが、大谷は15、16日のオールスターを欠場することを示唆するほどの症状。栗山監督は今後、治療を最優先にさせる考えを明かした。

 「(球宴まで)まだ1週間弱ある。出来る限り準備をして。皮がむけているわけだから、どこまで出来るか分からない。ただ、治す努力は100%していく。少しでも投げられるように、俺らは向かっていくだけ」

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