広島黒田、日米200勝お預け 「常に期待に応えたいが…そんなに甘くない」

悔やまれる村田の一発、「展開的にはあのホームランが痛かった」

 日米通算200勝まであと1勝としている黒田が、13日の巨人戦に先発したが、7回6失点で負け投手となり、記録達成はならなかった。

 2回に阿部の一発で先制を許したが、巨人打線を5回まで4安打1失点に抑えていた。しかし、打線の援護がないまま迎えた6回、2死三塁から阿部にタイムリーを許すと、続く村田に2ランを浴び、試合の行方が決まった。

 フルカウントからの阿部の一打を「外のカットボールが甘く入ってしまった」と悔やんだ黒田は、「展開的には、あのホームランが痛かった。完璧に打たれてしまった」と、村田の一発を反省した。「一発は防がないといけない場面。勝負に行った球だったが、結果的にホームランになってしまった。自分の力がなかったと言うしかない」と肩を落とした。

 6回4失点で降板と思われたが、7回も続投。2死まで取ったが、2本のタイムリーを浴びて降板した。緒方監督は「黒田がいけると言ったので」という続投だったが、黒田本人は「あの回は、ボールが完璧に浮いてしまった」と悔しそうだった。

 地元での記録達成はならず、「期待に応えたいという気持ちは常にあるが、そんなに甘くない」という黒田だが、最後は「常に次の試合、次の登板に向けて、できる準備をすべてやる。それは変わらない」と前を向いた。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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