「イチローは殿堂入り選手」も…ローズ氏またチクリ「私は日本なら5000本」

MLB公式動画サイトでは攻撃の前半戦ベストプレー候補に

 メジャー最多の4256安打を誇るピート・ローズ氏が米テレビ番組に出演し、マーリンズ・イチロー外野手に敬意を表しながらも「私が日本でプレーしていたら5000安打を打っていた」などとコメントしている。

 イチローが6月に日米通算で4257安打に到達した際、米国内では日米合算の記録を認めるかどうかで論争が沸き起こった。ローズ氏も記録達成が近づくと米メディアに「イチローの功績にケチをつけようというわけじゃない。殿堂にふさわしいキャリアだ。だが、これじゃいつかは高校時代の記録まで含むようになってしまうだろ」などとコメントし、苛立ちを隠せない様子だった。

 そして今回、米メディア「Fox Sports1」に出演したローズ氏は改めてイチローの記録について言及。「イチローは殿堂入り選手だ。とても尊敬しているよ」と話しつつも、「10度の200安打シーズンで私と並んでいる。私は198本を2回取ったがね。何度か更新できなかった。彼はきっと日本でも殿堂入りだろうね。私は日本では入れない。もし私が日本でプレーしていたら5000本打っていた」などと話し、「もし彼がヒットキングなら、サダハル・オーがホームランキングだ。別の議論が生まれてくる。805本(実際には868本)打ってるんだから。どこが違う?」と歴代安打王はあくまで自分であると主張している。

 イチローの4257安打はその後、ギネス世界記録として認定され、前半戦を振り返るMLB公式動画サイト「Cut4」の特集でも攻撃面でのベストプレー候補に選出されている。メジャーではあくまで非公式記録ながら称賛の声が寄せられる一方、ローズ氏は一貫して記録を認めない姿勢のようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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