MLBで韓国人選手に明暗…元NPBの2人は奮闘、李大浩に韓国紙「重大な成果」
元阪神の呉昇桓も大活躍、「周囲の期待を高めていった」
MLBでは今季、元阪神・呉昇桓(カージナルス)、元ソフトバンク・李大浩(マリナーズ)、朴炳鎬(ツインズ)、金賢洙(オリオールズ)と4人の韓国人選手がデビューを果たした。すでにプレーしていた秋信守(レンジャーズ)、姜正浩(パイレーツ)、そして怪我から復帰して1試合に先発した柳賢振(ドジャース)を含めて、米メディアからは「屈指のお買い得品」との評価もあったが、実際には明暗が分かれている。
韓国紙「朝鮮日報」は、前半戦の韓国人メジャーリーガーのプレーを総括。「活躍する韓国人選手がいる一方で、不振に陥る選手も」とのタイトルで特集している。
活躍組の筆頭格は、日本球界から海を渡った2人だろう。元阪神の呉昇桓はリーグ2位の45試合に登板し、2勝無敗2セーブ14ホールド、防御率1.59、WHIP(1イニングあたりのヒット+四死球)0.86と大活躍。守護神のローゼンタールが不調のため、前半戦終盤からはクローザーを任されている。
記事では、「スライダーやチェンジアップで打者のバランスを崩す投球は周囲の期待を高めていった」と評価。セットアッパーとしてシーズンをスタートしながら、クローザーに昇格した事実にも触れている。
元ソフトバンクの李大浩も、マイナー契約から開幕メジャーをつかみとり、チームに欠かせない存在となった。打率.288、12本塁打、37打点と活躍。勝負強い打撃を見せており、当初は左打ちのリンドとの併用が主だったが、レギュラー奪取も近そうだ。
「シアトル・マリナーズの李大浩は『シアトルに大きな衝撃を与えただけでなく、一挙に新人王候補に踊り出た』とMLB公式サイトは報じている。当初、李大浩が出場選手リスト入りを保証されていなかった事を考えると、これは重大な成果だ」
記事でも、その活躍ぶりを特筆している。