【日米大学野球】米国代表の二刀流マクケイ、4回1安打無失点の好投で侍J大学代表を封じる

野手出場の第1、2戦で日本打線を研究、第3戦の先発に生かして好投

 第40回日米大学野球選手権第3戦が15日、東京・明治神宮球場で行われ、米国代表が1-0で接戦を制した。

 この日先発を務めたのは、米大学野球界の二刀流ブレンダン・マクケイだった。名門ルイビル大学2年生で左投げ左打ち。188センチの長身から、角度をつけて投げ下ろす最速151キロの速球と120キロの緩いカーブを武器に、日本打線を4回1安打無失点に抑えた。

 安打を許したのは、初回先頭佐藤拓也に許したセンター越え二塁打だけ。3回に四球、4回に死球で走者を背負ったが、三塁は踏ませなかった。

 第1、2戦は一塁手として先発し、打順はそれぞれ4番、3番を任された。打者としては7打数2安打の成績。打撃練習では柵越えも披露した。一塁を守りながら日本打線を観察。「日本打線はどんなアプローチをしてくるのか自分なりに分析した。攻め方のアイディアはある」と対戦前に話していたが、その観察眼は正しかった。第1、2戦に日本投手陣が披露したような、打者のバランスを崩す投球で、日本打線につけいる隙を与えなかった。

 監督としては今回が初だが、大学代表スタッフとして過去2度日米大学野球に参加している日本代表の横井人輝監督(東海大)は、「アメリカのピッチャー陣はこれまで対戦した中で一番いい」と絶賛しながらも、「なかなか攻めきれない」と悔しさを見せた。

 マクケイは来季ドラフトで一巡指名が期待される逸材。ネット裏に陣取ったメジャー球団のスカウトは「おそらく野手に専念するのでは」と語ったが、この日の好投を見れば、二刀流も捨てがたい。米国の二刀流選手が、今後どんな道を選択するのか興味深い。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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