日ハム大谷、“約束”守る本塁打競争優勝 「『賞金で返して』と言われて…」

本塁打競争初出場で初優勝、勝利の裏にチームメートのマーテインとの“約束”

 日本ハムの大谷翔平投手が、15日の「マツダオールスター 2016」第1戦(ヤフオクドーム)のホームランダービーで初出場初優勝を飾った。

 準決勝でヤクルト山田哲人を6-5で退けると、ソフトバンク柳田悠岐との決勝ではあと1アウトで敗退が決まるところまで追い込まれながら、2連発して3-2。投手登録ながらも、両リーグの強打者を抑えて初優勝を飾った。勝利の裏にはマーティンとの“約束”があったという。

 当初はパ・リーグ先発投手で選出されていたが、10日のロッテ戦(札幌ドーム)での投球中に右手中指をつぶした大谷。この負傷の影響で、16日の第2戦で登板する有原は2イニングから3イニングに、第1戦のマーティンは1イニングから2イニングに延長される方針だった。

 結局、第1戦で7回から4番手で登板したマーティンは投球中の右手中指のアクシデントで1イニング登板しただけだった。それでも、大谷は球宴前から“プレッシャー”をかけられていたと明かす。

「マーティンはアクシデントがありましたけど、『2イニング投げるかも』と言っていた。『そのお礼は本塁打競争の賞金で返して』と言われていた。獲れて良かったかなと思います」

 ホームランダービーで優勝し、賞金50万円をつかんだが、その使い道は、有原、マーティンらチームメート、そして打撃投手を務めたソフトバンク戸部浩氏へ還元するつもりだという。

「みんなでご飯を食べられればいいんじゃないかなと思います。(戸部打撃投手とも)タイミングが合ってご飯にいければ。もちろん賞金で。(他球団関係者なので)タイミング次第ですけど」

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