【日米大学野球】沢村栄治とベーブ・ルースが対戦、歴史ある草薙球場で日米大学代表が対戦

偉人の功績を感じながらプレー、大会初本塁打のスコウグ「とても光栄」

 第40回を迎えた日米大学野球選手権。16日からの第4、5戦の舞台となったのは、静岡市にある静岡県草薙総合運動場野球場(草薙球場)だ。

 この草薙球場は、野球ファンにはおなじみ、伝説が生まれた球場でもある。日本でプロ野球が設立される以前の1934年のことだ。11月20日に開催された日米野球第10戦の舞台となった草薙球場で、日米野球ファン垂涎の対決が繰り広げられた。日本代表エースだったのは、後に巨人のエースとなる沢村栄治。そして、米国代表にはベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグという球史に残る偉大な打者が参加していた。

 17歳ながら先発を務めた沢村は、5回までベーブ・ルースに1安打を許しただけの好投を披露。7回にゲーリッグにソロ弾を許して敗戦投手となったものの、8回を投げて5安打9奪三振1失点という圧巻の投球で米国代表と渡りあった。

 日米の野球界の歴史が交わる球場で、今大会1号本塁打を放った米国代表捕手スコウグは「ルー・ゲーリッグやベーブ・ルースがプレーした特別な場所で本塁打を打てたなんて、こんな名誉なことはない」と笑顔を見せた。

 16日は米国代表が2-10と大勝し、対戦成績は2勝2敗の五分に。日米両球界の未来を担う逸材が、優勝決定戦となる17日の第5戦で、新たな歴史を生み出す。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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