田中将大、今季引退オルティスに挑んだ力と力の直球勝負

指揮官の「ビッグパフォーマンスを期待」に応えた好投でチームを勝利に牽引

 87球での降板となったが、田中とオルティスの駆け引きを感じ取ったのか、ジラルディ監督は「彼はすべてを出し尽くした」と迷わず投手交代を決意。「後ろにはビッグな3人が控えているし、負けられない試合だったので継投策を取った」と、ベタンセス→ミラー→チャップマンの中継ぎ最強トリオに勝負を託した。

 チームは後半戦を2連敗でスタート。プレーオフを目指す上でも、この日の勝利は必要だった。「ビッグパフォーマンスを期待していた」という指揮官に、コンビを組んだ試合は5戦5勝と好相性の捕手ロマインと応えた。女房役が「お互いに信頼関係を築けている。本塁打以外は思い通りの投球ができた」と太鼓判を押す投球で、チームに後半初白星をもたらした。期待通りのエースの活躍に「とてもいい投球をしてくれた。初回に本塁打で点を取られたが、4回に援護を得てから踏ん張ってくれた」と監督も大喜びだ。

 今季限りで引退を表明している偉大なる打者に挑んだ直球勝負を制し、チームを勝利へ導いたこの日の登板。後半戦初登板は上々のスタートが切れたと言えそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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