前田健太、6回途中2失点の好投で9勝目! 3回に絶妙スクイズで先制点

5回先頭にソロ弾浴びるまで1回から10者連続凡退&打席でも魅せた!

 ドジャース前田健太投手が23日(日本時間24日)敵地でのカージナルス戦に先発し、6回途中を5安打2失点の好投で今季9勝目(7敗)を挙げた。3回には自ら生き残るスクイズを成功させて1打点。打線の援護にも恵まれ、危なげない白星を飾った。チームは7-2で勝利した。

 初回から快調に飛ばした。1回1死からディアスに遊撃内野安打されるも、次打者を併殺に打ち取る。すると、ここから10者連続の凡退劇。速球を軸にチェンジアップとスライダーで攻めながら、時折カーブでタイミングを外す投球術で、カージナルス打線を寄せ付けなかった。

 4点リードで迎えた5回。前日延長16回の接戦にサヨナラ弾で決着をつけた先頭アダムスにフルカウントから9球目まで粘られた末、スライダーを右翼席に運ばれて1点を失った。

 続く6回は先頭ロサリオを右前打と味方失策で二塁まで進めると、次打者ウォンにもライト前に安打され、無死一、三塁となり、この日初めてピンチらしいピンチを迎えた。打席に迎えたガルシアにセンターへ犠飛を上げられて1失点。2死一塁からピスコッティにライト前安打され、2死一、三塁と再び得点圏に走者を置いた場面で、打席に迎えたのは5回に本塁打を浴びたアダムスだった。ここでベンチが動いて、前田は92球で降板。マウンドを継いだ2番手アビランが無失点に抑える好救援を見せた。

 打席でも魅せた。3回に無死一、三塁の場面で打席へ向かった前田は、バントを狙った初球こそ空振りしたが、2球目でスクイズを敢行した。一塁方向へ転がった打球を投手リークがつかむが本塁には送球できず、三塁走者が先制ホーム。一塁手アダムスも捕球へ向かったため、一塁カバーに誰も入らず、前田自身も生き残った。このスクイズをきっかけに、ドジャースは一気に4点を奪うことに成功した。

 前田は5月16日エンゼルス戦以来、今季3点目の打点をマーク。3打数1安打1打点1得点で打率を.114とした。

 ドジャースは現在エース左腕カーショーを欠いているが、前田ら残された先発陣が奮起。ナ・リーグ西地区2位の座を死守している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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