イチロー、3000安打へついに「2」 代打で得点呼びこむ痛烈な二塁打

大歓声の中でメジャー通算2998安打、チャンス広げて1点差に迫るも1点差敗戦

 マーリンズのイチロー外野手は28日(日本時間29日)、本拠地でのカージナルス戦に代打で出場し、痛烈な二塁打でメジャー通算3000安打へ残り2本とした。2点を追う7回に得点に繋がる一打を放ち、メジャー通算2998安打。しかし、マーリンズは追いつくことは出来ず4-5で破れ、プレーオフ進出争いのライバル・カージナルスとの4連戦は黒星スタートとなった。

 マーリンズは先発のエース右腕フェルナンデスが5回までに5失点。しかし、6回に3点を返して2点差とし、7回にイチローが満を持して登場した。

 先頭のオズナが投ゴロに倒れ、背番号51がネクストバッターズサークルに登場すると、本拠地が沸き返る。リアルミュートがヒットで出塁し、1死一塁で中継ぎ左腕ダンの代打として打席に向かった。

 場内の歓声がさらに大きくなる中、カージナルスの捕手モリーナがわざと時間を作るような動きを見せると、「イチローコール」も起こる。イチローは1ボールから2番手右腕ブロクストンの真ん中低めへの92マイル(約148キロ)の直球を完璧に捉える。一二塁間への痛烈な打球に一塁手アダムスが飛びついたが、届かない。打球は右翼線へ転がり、イチローは割れんばかりの歓声を浴びながら快足を飛ばして二塁へ到達した。

 1死二、三塁とチャンスを広げたマーリンズは、続くエチャバリアの遊ゴロで三塁走者のリアルミュートが生還。イチローの二塁打が効き、1点差に迫った。イチローは守備にはつかず、そのまま交代。しかし、マーリンズは追いつくことができず、そのまま4-5で敗れた。

 22日(同23日)から本拠地10連戦で、イチローは26日(同27日)に初めてスタメン出場。5打数1安打でメジャー通算2997安打としていたが、再びベンチスタートとなった27日(同28日)の試合では出場機会がなかった。

 本拠地での試合は31日(同1日)までで、その後はシカゴ、コロラドに遠征に出る。プレーオフ進出争いを繰り広げるカージナルスとの残り3試合で2安打を積み重ねられるか。イチローの打率は.335となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY