DeNA、貯金生活突入なるか 井納は広島戦好投の再現誓う「開幕の時のように」

ラミレス監督、井納に「なんとか6回まで頑張ってもらえばいい」

 DeNAの井納翔一が30日の広島戦に先発する。29日の試合で19-3と圧勝したDeNAは、勝てば5カード連続勝ち越しが決まり、6月12日以来の貯金1となる。

 井納は、今季広島戦で4度先発して2勝2敗だが、防御率2.52と数字は悪くない。日米通算200勝を達成したばかりの黒田とは今季2度目の対戦で、5月27日の試合では、8回1失点で勝ち投手になっている。

 井納は、「後半戦に入る前から、チームに迷惑をかけた投球ばかりなので、結果にこだわりたい」と、6月24日以来となる6勝目に向けて、意気込みを見せた。マツダスタジアムでは、今季1勝1敗だが、開幕投手として登板した3月25日の試合では、7回無失点で勝ち投手になった。「場所も同じマツダスタジアムだし、開幕の時のように、しっかりと先頭打者を抑えるようにしていきたい」と、好投の再現を誓った。

 ラミレス監督は、「ここ何試合かの井納の状態を考えると、昨日の石田のように7回まで、とは望まない。こういう気候の中で7、8イニングというのは難しい。なんとか6回まで頑張ってもらえばいい」と、先発として最低限の仕事を望んだ。

「昨年はオールスター後に失速してしまったが、今季はここまでいい戦いができている。これをどこまで続けられるか。周囲の声は気にせず、自分たちの野球をやっていきたい」というラミレス監督。独走する首位チームに勝ち越し、球団初となるCS進出へ弾みをつける。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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