DeNA貯金1、阪神・福留サイクル安打、ハム矢野サヨナラ死球…30日プロ野球

楽天アマダー来日1号、巨人完封勝利

 プロ野球は30日、各地で6試合が行われた。

 セ・リーグではDeNAが首位の広島に最終回、6点リードから2点差までに迫られたが、逃げ切って広島戦2連勝。打線は広島先発の黒田から4回にロペス、倉本がタイムリー。戸柱がスクイズを決めた。5回には梶谷、筒香の連続本塁打。黒田をKOした。梶谷は7回にもアーチを描き、7-1と快勝ムードも、9回に広島小窪が代打満塁本塁打で2点差に。それでも最後は山崎康が出てきて締めた。筒香は月間16本目の本塁打。貯金を「1」とした。広島は黒田が6回5失点だった。

 巨人はヤクルトに圧勝した。この日、1軍昇格した脇谷の右前適時打で2回に先制すると3回には長野の本塁打、4、5回には小林誠が続けてタイムリーを放つなど着実に加点した。大竹寛が3勝目。首位の広島が敗れたため、ゲーム差は8となった。故障者が続くヤクルトは投打がかみあわず。山田が死球を受けてヒヤリとする場面もあった。巨人戦の東京ドームでは8戦全敗となった。

 阪神は福留が自身2度目となるサイクル安打を達成。試合も中日に8-2と快勝し、4位タイに浮上した。福留は2回に右越えの5号ソロ、4回に中前打、5回に右越えの三塁打、6回に左越え二塁打をマークした。福留のサイクル安打は2003年以来、2度目。39歳でのサイクルは史上最年長となった。通算69度目(64人)。メッセンジャーが9勝目を挙げた。中日は先発の吉見が5回5失点と試合を作れなかった。

 パ・リーグでは日本ハムが2-2の9回裏2死。代打・矢野がサヨナラ押し出し死球で首位ソフトバンクに勝利した。岡が2点を追う7回2死二、三塁、ソフトバンク先発・千賀から同点タイムリーを放った。「1番・DH」でスタメン出場した大谷は6回2死で千賀から四球を選んで、6月19日の中日戦(ナゴヤドーム)から続く連続試合出塁を「16」に伸ばした。ソフトバンクは6回に松田のタイムリーなどで2点を奪ったが、リードを守りきれず。2位の日本ハムとのゲーム差は4となった。

 楽天は延長戦を制して3連勝を飾った。9回に代打・アマダーの1号2ランで同点。11回2死一、二塁から代打・島内の右前打で試合を決めた。ロッテは2回に根元の2号2ランで先制。3回にはデスパイネの右前打で1点。先発関谷が7回1失点だったが、守護神の西野が崩れた。

 西武はオリックスに逆転勝利し、最下位転落を免れた。抹消された主砲の中村に代わり、昇格した山川が8回に2号ソロで同点に追いつくと栗山が勝ち越しタイムリー。先発の十亀が7回5安打2失点。オリックスは6回にT-岡田が勝ち越し本塁打を放ったが、3番手・吉田一が期待に応えられなかった。

【セ・リーグ】

◇広島 5-7 DeNA(マツダ)
勝 井納 6勝8敗
敗 黒田 7勝6敗
S 山崎康 24セーブ
HR【De】梶谷8、9号、筒香32号、【広】小窪2号

◇巨人 9-0 ヤクルト(東京ドーム)
勝 大竹寛 3勝1敗
敗 山中 3勝8敗
HR【巨】長野7号

◇阪神 8-2 中日(甲子園)
勝 メッセンジャー 9勝6敗
敗 吉見 4勝4敗
HR【中】ビシエド21号、【阪】福留5号、高山3号

【パ・リーグ】

◇日本ハム ×3-2 ソフトバンク(札幌ドーム)
勝 マーティン 2勝0敗
敗 五十嵐 0勝1敗

◇ロッテ 4-5 楽天(QVCマリン)
勝 松井裕 1勝3敗
敗 大谷 1勝3敗
HR【楽】アマダー1号、【ロ】根元2号

◇オリックス 2-3 西武(京セラドーム)
勝 十亀 3勝3敗
敗 吉田一 4勝2敗
S 増田16セーブ
HR【西】山川2号、【オ】T-岡田16号

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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