阪神岩崎が2か月ぶり勝利 甲子園6連戦で5勝1敗、2日から「死のロード」へ

岩崎は5月28日以来の白星、単独4位に金本監督「いい流れがくると信じていた」

 長いトンネルをようやく抜け出した。阪神・岩崎優が31日の中日戦(甲子園)に先発。7回4安打1失点の好投で今季2勝目を挙げた。5月28日の巨人戦(東京D)で今季初勝利を挙げてから7試合連続で勝ち星がなかった左腕は「先に点を与えたのはよくなかったですが、野手にも助けてもらいながら粘りの投球ができた」と安堵の表情を見せた。

 2回にビシエド、福田の連打などで1死一、三塁とすると、堂上に「完全に僕の失投。原口に悪いことをした」と、甘く入ったフォークを中前にはじき返され先制を許した。だが、それ以降はボールを低めに集めるテンポの良い投球で無失点に抑えた。

 岩崎の好投に打線が奮起したのは1点を追う7回。2死一、二塁から代打・狩野が左翼線へ2点タイムリー二塁打を放ち逆転に成功。約2か月間、勝ち星がなかった左腕に勝利投手の権利が舞い込んできた。一振りで試合を引っ繰り返したプロ16年目のベテランは「岩崎が頑張って投げてくれていたので、あのまま0点では終われないし、なんとか1点取ってやろうという気持ちでした」と胸を張った。

 これで26日から始まった甲子園6連戦は5勝1敗。大観衆で沸いた真夏の聖地で4つの貯金を作ることに成功した。チームの順位も単独4位に浮上。8月2日からはDeNA(横浜スタジアム)、ヤクルト(神宮)、広島(マツダスタジ アム)と3カード連続の遠征に出ることになる。毎年、この時期は高校球児たちに甲子園を譲り「死のロード」と呼ばれている。

 徐々に調子を取り戻したチームに金本監督は「いつかいい流れがくると信じていた。油断しないようにしたい」とコメント。Aクラス入りに向け負けられない戦いが続く。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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