前田健太、6回途中2失点で10勝目の権利 1年目2桁勝利なら日本人7人目

5回2/3を4安打2失点の力投、2桁勝利なら14年の田中以来

 ドジャースの前田健太投手は4日(日本時間5日)、敵地でのロッキーズ戦に先発し、5回2/3を4安打2失点5奪三振2死球の力投を見せた。味方打線が5点を援護し、10勝目の権利を持って降板。ルーキーイヤーで2桁勝利到達なら、日本人投手では1995年の野茂英雄(13勝6敗)、02年の石井一久(14勝10敗)、07年の松坂大輔(15勝12敗)、10年の高橋尚成(10勝6敗)、12年のダルビッシュ有(16勝9敗)、14年の田中将大(13勝5敗)の続いて7人目となる。

 前田は初回、2死からアレナドにライト前ヒットを許すも、ダールを高めの直球で空振り三振に仕留める。2回は3者凡退。3回は2死からブラックモンに死球を与えると、ルメイヒューの打球はセカンド後方への小フライに。ライト前に落ちるかと思われたが、アトリーが下がりながらジャンピングキャッチ。好守で前田を助けた。

 すると、打線が前田を援護する。4回、ドジャースは1死一、三塁でケンドリックが先制打。均衡を破った。

 しかし、直後の4回裏、前田は先頭のアレナドに左前打を許すと、続くダールには真ん中高めに入った直球をセンター左に運ばれる。これがスタンドイン。痛恨の逆転弾となった。その後、2死からこの試合2つ目の死球をアダムスに与えるも、ウォルターズは空振り三振。このイニングだけで30球を要した。

 それでも、打線が再び前田を助ける。5回、1死からシーガーが右中間へ特大のソロ本塁打を放ち、すぐに同点に追いついた。さらに、2死一、三塁としてから、グランダルが右中間を破るタイムリースリーベース。2点を勝ち越した。

 前田は5回は3者凡退に抑える。6回は簡単に2死を奪うも、レイノルズに左前打を浴び、ここでロバーツ監督がマウンドへ。96球(ストライク58球)で降板となった。2番手のバエズが続くデスカルソを抑え、前田は5回3/2を2失点。防御率は3.22となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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