先を見据える前田健太、日本人投手7人目の新人2桁勝利も「目標ではない」

野茂らに続く記録に「ホッとした気持ち」も…「ここから1つでも多く積み上げてければ」

 ドジャースの前田健太投手は4日(日本時間5日)、敵地でのロッキーズ戦で5回2/3を4安打2失点5奪三振2死球と好投し、10勝目(7敗)を挙げた。1点リードの4回にダールに逆転2ランを浴びるも、チームは5回に3点を奪って再逆転。前田は6回途中までマウンドに立ち、リードを守った。ドジャースはそのまま4-2で勝利した。

 日本人投手のルーキーイヤーでの2桁勝利到達は、1995年の野茂英雄(13勝6敗)、02年の石井一久(14勝10敗)、07年の松坂大輔(15勝12敗)、10年の高橋尚成(10勝6敗)、12年のダルビッシュ有(16勝9敗)、14年の田中将大(13勝5敗)の続いて7人目となった。

 前田は「目標ではないですけど、どうしても2桁(勝利を達成)しないといけないと周りにも思われていると思うので、そこをとりあえず達成できたのはホッとした気持ちもありますし、もうちょっとここから積み上げていかないと思います。勝たせてもらった勝利もたくさんあったと思うので。ただ、とりあえず(2桁勝利)出来たってことはよかったと思います」と話した。

 カーショーが故障者リスト入りしており、ルーキーながら今や先発ローテを引っ張る存在。それだけに、ゴールはまだまだ先にある。

「(2桁勝利は)日本だと全く意識してなかったですけど、こっちにきて1年目なので、とりあえず10勝を達成できたのはよかったと思うし、ここから1つでも多く積み上げて行ければいいなと思います」
 
 前田は96球を投げてストライクは58球。防御率は3.22となった。チームの連敗は「2」でストップ。これまで通り、チームの勝利に貢献するために投げ続ければ、ダルビッシュが持つ日本人ルーキー最多記録の16勝も見えてきそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY