1年目で2桁勝利 女房役が明かす、前田健太が勝てる理由「彼の存在は大きい」

エース不在の中で先発陣牽引、今季加入のマエケンに女房役も「存在は大きい」

 4日(日本時間5日)の敵地ロッキーズ戦に先発し、5回2/3を4安打2失点で10勝目(7敗)を挙げたドジャースの前田健太投手。チームは前日、前々日の2試合でいずれも先発投手が早々に降板して連敗していただけに、しっかりゲームを作ったことは大きかった。チームは4-2で勝利し、日本人投手のルーキーイヤーでの2桁勝利到達は7人目に。女房役のヤスマニ・グランダル捕手は試合後、「彼の存在はチームにとって大きい」と前田に絶大な信頼を寄せていることを明かした。

 この試合、前田にとって唯一の失投となったのは、1点リードの4回無死一塁で迎えたダールへの1球。2ボール1ストライクからグランダルは内角高めに構えたが、90マイル(約145キロ)の速球は真ん中付近へと入ってしまった。これを捉えられ、打球はバックスクリーン左へ。逆転2ランとなった。しかし、チームは5回にすぐさま再逆転、前田はこの場面以外ではカーブをはじめとする変化球を効果的に使い、ロッキーズ打線を抑えていった。

「彼はいつも通りの自分のスピンをかけて投げられていた。今日、彼のカーブはよかった。スライダーもとてもよかった。チェンジアップと速球もよかった。1つだけミスを犯したのは、ダールへの1球。ど真ん中に投げてしまったのを見逃してもらえなかったけど、それ以外は集中して投げられていた」

 グランダルも前田の投球をこう振り返っている。シーズン当初に比べ、2人の呼吸も合ってきた。意思疎通がしっかりできているという。

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