ホークス和田が120球の熱投で12勝目 工藤監督「改めてすごいなと感じた」

和田の取り組む姿勢を絶賛、「やるべきことを妥協せずにやっている」

 先週に続く日本ハムとの首位決戦の初戦は、ソフトバンクが3-2で勝利。貯金は今季最多の33に伸ばし、日本ハムとのゲーム差を「6」にした。先発の和田毅は、初回に中田翔に先制2ランを浴びたものの、2回以降は完璧に立ち直り8回2失点で12勝目。打線は5回に柳田悠岐のソロをきっかけに、鶴岡慎也の同点打、吉村裕基の勝ち越し犠飛など、有原航平から一気に3点を奪って逆転に成功した。

 試合後の工藤公康監督は「いいゲームができた」と安堵の表情。まずは、120球の熱投で12勝目を挙げた和田を称えた。

「2回以降、粘り強く投げてくれたし、味方が点を取った次のイニングもランナーを出しながら点を与えなかった。最後の最後まで気力を振り絞っていいピッチングをしてくれた。本人の調子うんぬん以上に気持ちが上回っていたね。あれだけ集中して試合に臨めるのはなかなかないこと。改めてすごいなと感じたよ。大事な試合になればなるほど、安定したピッチングができるのはさすがだね」

 5年ぶりの日本球界復帰で、ハーラー単独トップの12勝。「期待どおりの活躍」と語る工藤監督の口からは、さらに和田への賛辞が続いた。

「自分がやるべきことを妥協せずにやっている。ウェイトトレーニングにしてもキャッチボールにしても、自分で時間を作って妥協なくやっているんだ。和田くんのキャッチボールのやり方ひとつを見ても、若い人は学べることがあると思う」

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