イチロー、3000本へ王手も…達成ならず、相手投手が必死のプレーで“阻止

相手右腕が3000安打を“阻止”も…イチローに敬意「とてつもなく素晴らしい功績」

 マーリンズのイチロー外野手は6日(日本時間7日)、敵地ロッキーズ戦に代打で出場し、三塁内野安打を放った。12打席ぶりヒットでメジャー通算2999安打として、史上30人目のメジャー通算3000安打に王手。しかし、9回の第2打席は投ゴロで、偉業達成はお預けとなった。9回に3000安打を“阻止”した相手右腕は、必死のプレーでイチローをアウトに仕留めたことを明かした。

 イチローは8回、代打で登場して3番手の右腕ライルスから三塁内野安打を放った。その後、マーリンズ打線が繋がり、9回に2度目の打席が回る。3000安打到達を期待するファンから大歓声が沸き起こる中、4番手右腕オバーグの直球を捉えた。打球はゴロでセンターに抜けるかと思われたが、オバーグがジャンプしてグラブで叩き落とし、ボールを拾い上げて一塁へ送球。ギリギリでアウトとなった。

「ボールを掴むことが出来なかった。ダブルプレーに仕留めたかったけど、弾いてしまったので、一塁へ送球するしかなかった」

 3000安打を阻止したオバーグは試合後にこう振り返った。地元メディアからは、打たれたら自身の投球が歴史に残るところだったと繰り返し聞かれ、「彼がキャリアで残してきたものは、とてつもなく素晴らしい功績だ。多くの選手に刺激を与えてきた。あの状況でアウトを取れたことはとても大きかった」と背番号51に敬意を表した。

 王手をかけて臨む7日(同8日)のロッキーズ戦は、イチローが8試合ぶりに先発出場することが発表された。この試合ではオバーグが決死のプレーで“阻止”したが、歴史的瞬間はコロラドで訪れることになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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