東浜驚かせたホークス工藤監督のキャッチボール 「明日は筋肉痛だな」
指揮官と初めてのキャッチボール、東浜「回転がすごくきれい」
8日、大阪への移動を前にソフトバンクの先発陣がヤフオクドームで練習を行った。
その練習の中盤、いきなり工藤監督が右手にグラブをはめて、東浜を相手にキャッチボールを始めた。現役時代を彷彿させるダイナミックなフォームから投げ出されたボールは、約50メートル離れても東浜の胸元のグラブにきれいに収まった。
「オレの方がコントロールいいじゃないか」と、東浜にハッパをかけながら投げること約10分間。さすがに息が切れたのか、途中で田之上投手コーチにバトンタッチ。
その後は、約90メートルの遠投を繰り返す東浜に身振り手振りを交えて真剣なアドバイスを送り続けた。大粒の汗を流しながら水分を摂りに戻った工藤監督は「明日は筋肉痛だな」とひと言。
「監督とのキャッチボールは初めて」という東浜は「ボールの回転がすごくきれいで、手元に来てもボールが落ちない」と、往年の左腕エースが投げるボールの質に驚くばかり。また、工藤監督の指導については「良い時のフォームと悪い時のフォームを再確認できた。(遠投を)やりながらアドバイスしていただいたことでいいヒントをいただけたし、引き出しが増えたと思う」と感謝の言葉を口にした。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura