3000安打到達のイチローが週間MVPに　野球殿堂博物館に達成時アイテム寄贈

アイデルソン館長「野球の歴史に対し深い理解」

　7日（日本時間8日）に史上30人目の3000安打を達成したマーリンズのイチロー外野手が週間MVPに選ばれたことが発表された。また、8日（同9日）には本拠地で記者会見が行われ、偉業達成時に身に着けていたユニホームやスパイクなどを米野球殿堂博物館に寄贈。その様子を地元メディアも速報で伝えている。

　地元紙「マイアミ・ヘラルド」電子版は「マイアミ・マーリンズのイチロー・スズキはユニフォームを寄贈、日曜の試合から、クーパーズタウンへ」との見出しで特集記事を掲載。ナ・リーグの週間MVPにカブスのカイル・ヘンドリックス投手とともに選出されたこともレポートした。

　また地元紙「サン・センチネル」電子版は動画とともにレポート。その中で殿堂博物館のジェフ・アイデルソン館長は「彼はクーパーズタウンに6度訪れています。そして殿堂に25回以上の寄付をしています」、「イチローのように、野球の歴史に対し深い理解を持つ（近年の）選手に私は出会ったことがありません」、「ここマイアミで彼は優秀な選手であり続けています。そして良き指導者です。しかし、彼は決して野球を学び続ける姿勢を忘れることはないでしょう」と語っている。

　同紙は3000安打を達成した42歳をチームメイトに敬意を表している様子もレポート。主砲スタントンも「彼は誰よりも準備ができているし、リラックスできている。冗談を言うべきところと集中して力を発揮しなければいけない場面を区別出来ているんだ。彼のそういった姿勢は僕達にも良い影響を及ぼしているんだ」と称賛しているという。

　イチローは本拠地凱旋となった8日のジャイアンツ戦で、4点リードの6回2死二塁の場面で代打で登場。その際はファンが総立ちとなり、電光掲示板には「3000」の数字が映し出された。割れんばかりの拍手の中、イチローもヘルメットをとってそれに応えた。打席では二ゴロに倒れ、打率は.316となっている。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count