まさかの強攻策に崩れた阪神・岩貞、厳しい戦い続く金本阪神

3位DeNAとゲーム差5に

 鬼門突破はまたもならなかった。阪神の岩貞祐太投手が9日の広島戦(マツダスタジアム)に先発。2回0/3を5安打5失点で8敗目を喫した。これで自身は今季、対広島に6試合、0勝4敗。序盤で試合を壊した左腕は「序盤でマウンドを降りることになってしまい、悔しいです。ゲームを作れず、リリーフ陣にも負担をかけることになってしまい、申し訳ないです」と肩を落とした。

 抜群の立ち上がりを見せていた。140キロ後半の直球には伸びとキレがあり1番・田中、2番・菊池を空振り三振。丸には右翼線二塁打を浴びたが続くルナを147キロの外角直球で空振り三振。最高のスタートを切ったように見えた。2回も無失点で切り抜けたが問題は3回だった。

 先頭の石原に左前打を浴び無死一塁。 ここで打席には投手のジョンソン。初球をバントの構えから見逃し。続く2球目のスライダーをバスターで左中間を真っ二つ。一気に二、三塁のピンチを背負うと田中に死球を与え満塁。続く菊池に左前適時打を浴びるなど、この回だけで4安打3四死球。広島ベンチが見せた、まさかの強攻策でリズムを失った左腕は「(アウトを)取らないといけないところで取れないとああいう(大量失点)ことになってしまう。やることをやらないといけない」と唇をかんだ。

 打線は広島と同じ10安打を放ちながら3得点。後を受けたリリーフ陣も失点を重ね3-10の大敗。3位・DeNAまでのゲーム差は5。金本阪神の厳しい戦いは続く。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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