メッセンジャー2年ぶり2桁勝利、ロッテ石川12勝目、楽天ペゲーロ1号…12日のプロ野球

首位・広島が勝利で2位巨人は黒星、パ首位争いのゲーム差は変わらず

 プロ野球は12日、各地で6試合が行われた。

 セ・リーグ首位・広島が終盤2本のソロ弾で、DeNAに3-2で逆転勝利した。広島は初回に1点先制したが、3回に桑原に逆転2ランを許した。追加点されずに粘った終盤、1点を追う8回に鈴木の17号ソロで同点に追いつくと、9回には丸が山﨑康から決勝ソロ弾を放って2連勝に成功した。DeNAは先発・石田が7回1失点の好投を援護し切れなかった。

 2位・巨人は主砲・山田を欠くヤクルトに打ち負け、4-5で敗れた。7回まで追いつけ追い越せのシーソーゲーム。4-4の同点で迎えた8回に、3番手高木が西浦に4号ソロ弾を浴び、これが決勝点となってしまった。巨人打線は6回にクルーズがソロ弾した後は10者連続凡退。首位・広島との差は6.5ゲームに開いた。

 阪神はメッセンジャーが9回途中2失点の力投で10勝目、中日に4-2で勝利した。メッセンジャーは8回終了まで中日打線を3安打に封じる快投を披露。9回こそ1死一、二塁からナニータに右翼へ2点二塁打を浴びたが、堂々たる投球内容だった。打線も江越、福留のソロ弾などで先制、中押し、ダメ押しと理想的な得点に成功した。

 パ・リーグ首位ソフトバンクはロッテと対戦。最多勝を争うSB和田、ロッテ・石川の投げ合いは、予想通りのロースコアとなった。手に汗握る投手戦に決着をつけたのは、ロッテ主砲デスパイネの一発。和田は8回を6安打2失点と完投したが、打線は石川の前に2安打止まり。まさかの6連敗となった。

 2位・日本ハムは楽天に延長11回の末、サヨナラ負けした。取りつ取られつのシーソーゲームとなったこの試合。3-3で延長戦に突入すると、11回2死二塁の勝ち越し機に大谷が2打席連続の空振り三振を喫し、チャンスを不意にした。その直後、救援の鍵谷が無死満塁から島内に左越え適時打を浴びて敗戦。ソフトバンクも敗れたため、ゲーム差は3のままとなった。

 先発・菊池が7回3失点と好投した西武が、オリックスに8-3で勝利した。1点を追う6回攻撃で、秋山と森の連続適時打で一気に4点獲得、逆転に成功する。さらに8回には、栗山が2点適時打を放ち、貴重な追加点を演出。菊池は自身6連勝となる今季8勝目を挙げた。

 

【セ・リーグ】
◇ヤクルト5-4巨人(神宮)
勝 ルーキ 6勝4敗
敗 高木 4勝8敗
S 秋吉 3勝4敗11S
HR【巨】坂本18号、クルーズ8号【ヤ】西浦4号

◇DeNA2-3広島(横浜スタジアム)
勝 ジャクソン 4勝3敗
敗 山﨑康 2勝5敗26S
HR【De】桑原9号【広】鈴木17号、丸14号

◇阪神4-2中日(京セラドーム大阪)
勝 メッセンジャー 10勝7敗
敗 バルデス 5勝4敗
S マテオ 1勝3敗13S
HR【神】江越6号、福留8号

【パ・リーグ】
◇楽天4-3日本ハム(コボスタ宮城)
勝 福山 2勝4敗
敗 鍵谷 3勝3敗2S
HR【楽】ペゲーロ1号

◇西武8-3オリックス(西武プリンスドーム)
勝 菊池 8勝5敗
敗 松葉 4勝7敗
HR【オ】伊藤1号

◇ロッテ2-0ソフトバンク(QVCマリン)
勝 石川 12勝4敗
敗 和田 12勝3敗
HR【ロ】デスパイネ18号

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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