岩隈久志、7回3失点の力投も8敗目 味方が痛恨失策、自責2でHQS達成も…

打線の援護にも恵まれず、メジャー自己最多タイの15勝目はお預け

 マリナーズの岩隈久志投手は18日(日本時間19日)、敵地でのエンゼルス戦で7回6安打3失点(自責2)と好投したが、8敗目(14勝)を喫した。1点リードの初回に味方の失策も絡んで2失点で逆転を許すと、5回にもソロ本塁打を浴びた。1点ビハインドで降板したが、救援陣がリードを広げられ、マリナーズは4-6で敗戦。岩隈はハイクオリティースタート(HQS、7回以上を投げて自責2以下)を達成も、メジャー自己最多タイの15勝目はならなかった。

 初回、カノのソロホームランで1点の援護をもらった岩隈だったが、ヒットと四球で1死一、二塁とピンチを招く。続くプホルスを三塁へのゴロに仕留めたが、シーガーが捕球できず、二塁走者が生還した。ダブルプレーでチェンジという場面で、痛恨の失策となった。岩隈は続くシモンズにライト前へのヒットを浴びて2失点目。勝ち越しを許した。

 2回から4回は3イニング連続3者凡退の好投。5回も先頭のペニントンを三振に打ち取り、11打者連続でアウトと立ち直った岩隈だったが、続くバンディにソロ本塁打を被弾。2点ビハインドとなるも、マリナーズは6回にクルーズの一発が飛び出して、再び1点差とした。

 岩隈は6回を3者凡退に抑える。7回は2死一塁から崔志萬にセンター前ヒットを許すも、一二塁間で挟んでアウト。ピンチを切り抜けた。しかし、マリナーズは8回に先頭の青木が二塁打を放ちながら、得点は奪えず。岩隈は1点のリードを許したまま、ここで降板となった。

 マリナーズは8回から登板したビンセントが乱調で3失点。リードを広げられた。9回にズニーノの2ランが飛び出すも4-6で敗れ、岩隈に8敗目がついた。この日は92球を投げてストライクは60球。防御率は3.78となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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