イチロー、相手好守に阻まれた幻の2安打 一気に歴代27位タイ到達も幻

第2打席に右翼線二塁打で通算3008安打も、わずかにあった3010安打の可能性

 2試合ぶりに先発した20日(日本時間21日)敵地でのパイレーツ戦で、メジャー通算3008安打としたマーリンズのイチロー外野手。第2打席に右翼二塁打を放ち、4打数1安打で勝利に貢献したが、実は相手好守に阻まれ2安打分も損をしていた。

 2回1死一塁で迎えた第1打席。イチローはパイレーツ先発クールの初球94マイル(約151キロ)ツーシームを捉えた。左中間を破る二塁打になりそうな鋭いライナー性の打球が飛んだが、俊足を誇る中堅マカッチェンがダイビングキャッチ。自らの十八番を奪われたような美技で、まず1安打を阻止された。

 第3打席も相手守備に軍配が上がった。7回先頭で打席に立ったイチローは、2番手ロックの初球を技ありのセフティバント。打球を一塁線に絶妙に転がすと一塁へ疾走したが、一塁ジェイソが素速く反応した。守備の定位置からダッシュして捕球すると、タッチをかいくぐりながら一塁ベースを左腕で触ろうとするイチローの左肩に、飛びつきながらタッチ。紙一重の差でアウトとなった。

 スポーツの世界に「たられば」はないが、もしこの2つのプレーが安打になっていれば3安打で、歴代27位ウェイド・ボッグスの3010安打に並んでいた可能性もあった。

 自らも好守で何度も安打性の打球をアウトにしてきた背番号51。この日はパイレーツの守りに一泡吹かされた形になった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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