なぜ苦しんでいる? 今年のDeNA山﨑康は「相手に恐怖感を与えられてない」

新人から2年連続での活躍は難しいが…「ラミレス監督も簡単には休ませられない」

 過去の例を見てみると、1990年に西武でデビューした潮崎哲也は、鹿取義隆とともにダブルストッパーを務め、43試合登板で7勝4敗8セーブ、防御率1.84の好成績を残した。2年目も45試合登板で10勝3敗5セーブながら、防御率は4.48と大きく数字を落としている。また、同年に中日で50試合登板、4勝5敗31セーブ、防御率3.26でセ・リーグの最優秀救援投手に輝いた与田剛は、2年目は29試合の登板(0勝3敗2セーブ、防御率3.18)に終わった。さらに、2003年に広島で40試合登板、3勝3敗25セーブの成績を残した永川勝浩も、2年目は22試合の登板に終わり、3勝4敗4セーブ、防御率7.99と苦しんだ。

「そういうことが要因で、自分で思ったような真っ直ぐが行っていない可能性も十分あります。また、去年は夏場に中畑監督が少し休ませましたが、今年はチームが3位争いをしているので、ラミレス監督も簡単には休ませられないと思います」

 山﨑康晃が必要不可欠な戦力だからこそ、チームとしても悩ましいところだ。

「このシーズンの善し悪しが来年につながれば、これから先もクローザーとしてやっていけると思います。体も大きいタイプではないですし、頑張ってほしいですね」

 この苦しみを乗り越えれば、チームにとっても、そして山﨑康自身にとっても、明るい未来が待っている。まずは今季のCS進出へ、「小さな大魔神」の完全復活が待たれる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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