【侍ジャパン壮行試合】侍J高校代表が3安打完封負けも、作新学院・今井は4連続含む5奪三振の快投
「高校BIG3」は3人揃って無失点登板、打線は大学代表の投球術に手が出ず
30日に開幕する第11回U-18アジア選手権を前に、高校日本代表と大学日本代表が27日に壮行試合(QVCマリン)を行い、大学日本代表が5-0で勝利した。
初回は大学代表にたたみかけられた。高校代表の先発は早川(木更津総合)。1死から俊足・大西(法政大)の二塁内野安打から左前と四球で1死満塁のピンチを迎える。続く吉川(関西大)を一塁ゴロに打ち取るも、フィルダースチョイスで1失点。なおも1死満塁で森下(東海大)に右前、牛島(明治大)に左翼線二塁打され、さらに3失点。2死二、三塁から9番・京田(日本大)の中前適時打で5点目を失うが、センター鈴木(静岡)が好返球で二塁走者を本塁で刺した。
3回からは「高校BIG3」がつないだ。まずは、藤平(横浜)が登板。最速149キロを2度記録するなど、速球を主体に大学打線を攻め、わずか11球で3者凡退とした。4回からは寺島(履正社)がマウンドへ。1死から左前打と二失で得点圏に走者を背負うも、後続を見逃し三振と遊撃フライに仕留めて無失点。5回を無失点に抑えた島(東海大市原望洋)をはさみ、6回には高橋(花咲徳栄)が登場。1死から左中間への安打と送りバントで2死二塁としたが、最後は佐藤を空振り三振に斬った。
この日、一番盛り上がったのは8回だった。今夏甲子園優勝投手の今井(作新学院)が登場すると、客席から大きな拍手。途中出場の6番・北村(亜細亜大)を相手に初球から2球連続で150キロの速球勝負。最後はこの日最速151キロ外角速球で見逃し三振に仕留めた。続く森川(法政大)、楠本(東北福祉大)をそれぞれ見逃し三振、空振り三振に斬って取った。
今井は9回も続投すると、京田を空振り三振で4者連続三振。続く島田(上武大)は二失で二塁に進めたものの、大西は空振り三振。最後は濱元(神奈川大)を遊ゴロに仕留め、2回無安打5奪三振の快投で優勝投手の意地を見せた。
打線は大学代表を相手に、もう1本が出なかった。大学代表の先発・柳(明治大)を相手に、1、2回ともに得点圏に走者を置くが攻めきれず。3回は2番手・濱口(神奈川大)に11球で3者連続三振に斬られると、4回には吉川峻(関西大)に12球で3者凡退とされた。5回には先頭の入江(作新学院)が四球で出塁も二盗失敗。5回2死から10者連続凡退とされるなど、3安打完封された。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count