復調気配の松坂大輔に見る“変化” 今季中の1軍登板はあるか
向上する球速、28日の3軍交流戦でも好投
久々の実戦ということもあってか、まだ探りながらの投球という印象を受けた。全力投球ではなく、7、8割の力の入れ具合。松坂自身も「今日は力を入れて投げたという感じはなかった。今日くらいの力の入れ具合で140キロ台中盤が出た。力を入れてもう少し出るようになればいいなと」と話していたという。それでいて、球速が140キロ台中盤をマークしたということは、フォームの修正がいい方向へと向かっていることの証しである。
そして28日には3軍交流試合の香川オリーブガイナーズ戦(タマスタ筑後)で先発。3イニングを投げ、1安打4奪三振で無失点。最速はMLBから国内復帰後で最速となる147キロ。ストレートは常時145キロ前後をマークしたといい、また1歩、ステップを踏んだ。
右肩の手術を受けたのは昨年8月18日のこと。そこから、まだ1年あまりしか経過していない。投手の命である右肩にメスを入れたのだから、時間がかかるのは至極当然のこと。1年を経過し、ようやく本格的に状態が上向いていく時期が来たということか。
今季も残り30試合切った。1軍は日本ハムとのマッチレースとなり、熾烈な首位争いを戦っている。果たして、今季中に1軍のマウンドに立つ松坂大輔の姿を見ることは出来るだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count