米紙注目、イチロー駆け上がる「偉大な打者の階段」 記録どこまで伸ばす?

ルー・ブロックまで残り「2」

 イチローは8月7日の3000本到達時点で歴代29位のロベルト・クレメンテと肩を並べると、その後、アル・ケーライン(3007安打)、ウェイド・ボッグス(3010安打)、パルメイロといった名手たちに追いつき、追い越してきた。50歳まで現役を見据えているイチローにとって記録の更新は自然な流れかもしれないが、米紙は金字塔達成後も安打を積み重ねてきた経過を振り返り、短期間でランキングを駆け上がっている姿に賛辞を贈った。

 それでは今年はどこまで記録を伸ばすのか。イチローは今月7日時点で86安打を放っており、シーズン99安打ペース。単純計算であと13安打を放つとすれば、3034安打となり、3023安打のルー・ブロックを抜いて歴代25位でシーズンを終えることになる。その上につける24位のロッド・カルー(3053安打)に追いつくには32安打が必要となり、今季中の到達を考えると厳しい数字にはなるが、今後の調子次第ではそこに迫ることも可能だ。

 今年は限られた出番の中で、4月に打率.333と好スタートを切り、5月は.316、6月は.368と好調をキープ。しかし、後半戦は徐々に失速し、7月は.250、8月は.209と数字を落としていた。それでも9月は現時点で.333と復調。通算打率も.298まで戻して3割復帰も目前にまで迫っている。

 プレーオフ進出を狙うチームにとっても、イチローの活躍は不可欠。米紙も「イチローの記録更新は今シーズン残り22試合続いていく」とレポートし、ベテランが積み重ねるヒットに注目している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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