先発復帰した大谷翔平の持つ課題 直球全30球のうち11球で160キロ超も…

球速は問題なしも制球がいまいち「次の登板へ向けて修正して投げられれば」

 日本ハムの大谷翔平投手が、7日のロッテ戦(札幌ドーム)で先発としてマウンド復帰した。中継ぎ登板した7月24日のロッテ戦(札幌ドーム)以来となる約1ヵ月半ぶりの1軍登板。初回1死二塁でのデスパイネへの5球目で日本最速、自己最速タイ163キロの剛速球を計測するなど、2回2安打1失点、2つの三振を奪った。

「真っすぐはちゃんと投げられないといけない。そこ(真っすぐ)がしっかり決まらないといけないので」と、プレーボールから21球連続で155キロ超の剛速球を選択。直球全30球のうち160キロ台は11球あった。球速は復帰初戦とは思えない数字を叩き出したが、内容はどうだったのか。直球の結果は以下の通りだ。

見逃し:5球
空振り:1球
ファウル:9球
ボール:11球
安打:2球
凡打:2球

 直球で奪った空振りは1球。最も多かったボール球は、指を引っかけて右打者の外角低めへ外れる球が多かった。元々、コントロールで勝負するタイプではなく、圧巻のスピードボールで押していくタイプ。その投球スタイルを考えれば問題ないかもしれないが、栗山英樹監督から求められるのは、試合を支配する圧倒的な投球だ。次回登板が見込まれる13日からのオリックス3連戦(札幌ドーム)中は、球数を増やしていくと同時に、剛速球の精度を求めたいところだ。

 先発復帰の日、チームはロッテと4-4で引き分け、首位・ソフトバンクと1ゲーム差に広がった。大谷は試合後、具体的な課題を口にしなかったものの、「久々だったので、感覚はなかったですけど、次の登板へ向けて修正して投げられればと思います。今日に関しては相手よりも自分の問題が大きい。課題さえ消化して、マウンドで自信を持って立つことが出来れば抑えられる」と今後への自信をのぞかせた。

 ホークスとの激しいV争いが繰り広げられる中、球界のエースとして圧巻の投球を期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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