埼玉西武ライオンズが取り組む車椅子ソフトボールの普及・支援活動

ファン感謝デーでも車椅子ソフトボールの体験会を実施

 埼玉西武と車椅子ソフトボールは、どんな経緯で接点を持ったのか。大会を取り仕切る埼玉西武ライオンズ事業部コミュニティーグループの市川徹氏は「2013年、事業部の中に野球振興を目的としたコミュニティーグループが立ち上がりました。そして色々と調べていく中で、車椅子ソフトボールと出会ったのです。ちょうど日本車椅子ソフトボール協会も同じ年に発足し、協会の方と話していく中で『ぜひ支援をお願いしたい』という依頼を受け、球団がスペシャルサポーターになりました」と説明する。

 埼玉西武はその活動の一環として、ファン感謝デーで車椅子ソフトボールの体験会を実施。ファンに向けて車椅子ソフトボールの普及活動を行っている。その流れで、昨年第1回ライオンズカップ車椅子ソフトボール大会が開催された。「元々協会は北海道にあったため、全国大会も北海道で開催されていました。でも全国的に普及していくには、競技者の多い関東で大会を開催しようという話になって、『ウチがやります』と手を上げたのです」と、市川氏は続ける。

 大会開催と同時に、球団は車椅子ソフトボールチーム「埼玉A.S.ライオンズ」を結成。このチームは埼玉西武と同じ帽子、ユニホームを着て試合に出場し、記念すべき第1回大会で優勝した。

 ライオンズカップを開催した影響は大きかった。大会をきっかけに車椅子ソフトボールに興味を持ち、A.S.ライオンズに加入した人も増加した。埼玉西武の選手たちもファン感謝デーでの体験会に参加したりするなど、車椅子ソフトボールの認知度も高まってきている。「選手会として、または選手個人として車椅子ソフトボールを支援するのも時間の問題だと思います」と、市川氏は言う。

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