往年の阪急ファンも大喜び! オリックス80周年復刻イベントを開催

始球式では“サブマリン”山田久志氏と“世界の福本”福本豊氏が対決!

 オリックス・バファローズは9月3、4日の日本ハム戦(ほっともっとフィールド神戸)で、球団創設80周年の復刻イベント「THE ORIGIN of Bs ~蒼き勇者の閃光~」を開催した。

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球団創設80周年の復刻イベント「THE ORIGIN of Bs ~蒼き勇者の閃光~」でのトークショー【写真提供:オリックス・バファローズ】

 3日には、阪急黄金期を支えた右腕・山田久志氏と中沢伸二氏の豪華バッテリーによる特別始球式が行われた。球団史上初の日本一に輝いた1975年当時のユニフォームに身を包んだ両氏。懐かしのサブマリン投法から繰り出した山田氏の直球が、乾いた音を立てて中沢氏の構えるミットに収まると、満員のスタンドからはどよめきと歓声が巻き起こった。翌4日の特別始球式では、マウンドに立つ山田氏に対し、打席に立ったのは、通算1065盗塁の日本記録を持つ“世界の福本”こと福本豊氏。阪急時代の2大スターの対決に、この日も場内は大いに盛り上がった。

 3日の試合前には、中沢氏と山田氏のトークショーが行われ、熱烈なオリックスファンで知られる「ますだおかだ」の岡田圭右氏も参加。数多くのファンが集まる中、ステージに立った山田氏は「みなさんこんにちは。私が有名な山田です」とあいさつし、往年の大投手らしからぬ茶目っ気ある一面を見せた。大盛況だったトークショーでは、現役時代のヤジが凄かったという思い出話も。ヤジを原動力に奮起したという2人は、「ヤジは選手をその気にさせる。もっとヤジを飛ばしてほしい」と、ファンに異例の注文をした。

 選手たちは1989~90年のオリックス・ブレーブス時代のユニフォームを着用。「バットがしっかり振れている」と8月は月間打率.382と好調だったルーキー吉田正尚外野手は、1993年生まれの23歳。自分が生まれる前のオリックス・ブレーブス時代のユニフォームに身を包み、「ブルーウェーブならイメージが沸くんですけど…」と実感が沸かないながらも、球団が持つ長い歴史に思いを馳せた。

 試合中には、オリックス・ブレーブス時代に使用されていた球団応援歌が流れ、当時の球団マスコット「ブレービー」も登場するなど、懐かしい雰囲気に包まれた。往年のファンも大喜びする球団の今と昔をつなぐ80周年の復刻イベントは、11日の千葉ロッテ戦(京セラドーム大阪)でも行われ、山田氏と山沖之彦氏の特別始球式とトークショーが予定されている。

【了】

篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki

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