イチローの相次ぐ偉業に敵主砲も脱帽「感動的ですらあるね」

ローズ超えに続きマルチ安打900試合到達を目撃したケンプ「あんなことできない」

 13日(日本時間14日)に敵地でのブレーブス戦で、史上12人目となるメジャー通算900試合目のマルチ安打を達成したマーリンズのイチロー外野手。42歳という年齢を感じさせず、次々と偉業を達し続けるベテラン外野手に、敵の強打者マット・ケンプ外野手が「打席に立つ彼を見るたびに『あんなことはできない』と誰もが思う」と脱帽した。 MLB公式サイトが報じている。

 この日は右前適時打と右翼線三塁打と2本の安打で攻撃の起点となったイチローだが、生きる伝説とも言える男の一挙手一投足に感嘆の声を上げるのはファンやチームメイトばかりではない。ブレーブスの強打者ケンプもその一人だ。

 シーズン途中にパドレスからトレード移籍したケンプは、6月15日(同16日)、イチローが日米通算4257安打を放ち、ピート・ローズの持つメジャー最多安打記録を超えた瞬間を、対戦相手として目撃した。そして、この日はメジャー通算900試合目のマルチ安打達成を目の当たりにし、「感動的ですらあるね。彼は何でも対応できる男なんだ」と感嘆の声を上げたという。

 この日は、ケンプ自身も4回に左中間へ豪快なソロホームランを叩き込み、地元テレビ局の実況が「壮大な一撃だ」と絶叫する活躍ぶり。それでもイチローへの称賛はやまず「彼は偉大なキャリアを過ごしてきた。あと3、4年はプレーできると確信しているよ」と太鼓判を押したそうだ。

 メジャー11年目のケンプは、ドジャース時代の2011年に本塁打王と打点王に輝いたリーグを代表する強打者。メジャー通算236本塁打、183盗塁とパワーとスピードを兼ね揃えたスター選手だが、メジャー最年長野手となったイチローの前では脱帽するしかない様子だ。敵の強打者すら平伏させてしまうイチローの伝説のキャリアは、まだまだ続きそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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