西武の日台交流 日本でも「ライオンズデー」開催で「間違いなくメリット」

台湾とのつながり深い西武、現在も台湾出身の3選手が在籍

 8月30日、埼玉西武ライオンズ-福岡ソフトバンクホークスの試合前。西武プリンスドームのグラウンド上では埼玉西武の公式パフォーマンスチーム「bluelegends」に加え、台湾プロ野球・統一セブン-イレブンライオンズの公式チアリーダーの「Uni-girls」が息の合ったダンスを披露した。さらに、埼玉西武のマスコット・レオと統一のマスコット・LIONが連続バク転で対決。互いの意地を見せた白熱の戦いが繰り広げられていた。

 この30日と翌31日の2日間、埼玉西武は「統一セブン-イレブンライオンズデー」と銘打ち、日台の「ライオンズ」がコラボレーションするイベントを行った。埼玉西武と台湾球界の関係と言えば過去には郭泰源氏に始まり、許銘傑氏、張誌家氏と台湾出身の投手が先発陣の一角を担っていた。そして現在は郭俊麟投手、C.C.リー投手、呉念庭選手と3人の台湾出身選手が在籍し、今もつながりは深い。

 西武ライオンズ事業部コミュニティーグループの市川徹氏は「今回のイベントは過去のつながりはもちろん、きっかけとなったのは昨年の郭俊麟投手の入団です。郭俊麟投手を獲得した直後、台湾観光協会に行き『イベントを一緒にやりませんか』と提案しました。それで生まれたのが昨年から開催している『台湾デー』です。西武グループ全体でもインバウンド(訪日旅行)を推進する流れがあったのも大きいですね」説明する。

 その流れに加えて、パ・リーグの積極的な台湾マーケット拡大も追い風となっている。台湾出身である北海道日本ハム・陽岱鋼選手の活躍もあって、台湾の野球ファンの日本プロ野球に対する関心が高まっていた。今年1月にはパシフィックリーグマーケティング(PLM)とFOXスポーツ台湾が3年間の放映権契約を締結。5月には台北で開催された台湾国際観光博覧会(TTE)に出展するなど、台湾でのパ・リーグの認知度アップを図っている。

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