田中将大の3年目は黒田博樹をも上回る活躍!? 米メディアがデータで検証

データが示す今季の好調、勝利への貢献度はリーグトップ

 シーズン終盤に来て、各方面で評価がうなぎ上りのヤンキース田中将大投手。前半戦こそ勝ち星は伸びなかったが、球宴以降は11試合に先発して7勝2敗、防御率2.71の好成績だ。開幕から先発ローテを守り続けているのは、メジャー3年目にして初めてのこと。中盤ペナントレースをあきらめたように見えたヤンキースが、ワイルドカード争いの真っ只中にいられるのは、シーズン通算29試合登板で186回2/3を投げ、13勝4敗、防御率3.04と奮闘する右腕の功績が大きいと見る米メディアは多い。

 1年目は右ひじ靱帯の部分損傷が見つかり、昨季は右前腕や脚太もも裏を痛めたり。さらには、昨オフに右ひじのクリーニング手術を受けたため、今季も健康に関する問題がついて回ったが、そんな懸念を吹き飛ばす安定感を見せている。さらに、シーズン開幕後も、中4日の通常ローテーションで成績が伸びず、ジラルディ監督も登板間隔についての質問攻めを受けていたが、後半はそんなことは話題にも上らない。

 先発した29試合は、チーム成績が22勝7敗。エースとして名門ヤンキースを牽引する田中の活躍について、米スポーツ情報サイト「SBネーション」では数多くのスタッツを用いて検証。その結果、球場やリーグなどの環境を考慮したERA-というスタッツを見ると、田中の「71」という数値は、コーリー・クルーバー(インディアンス・71)、クリス・セール(ホワイトソックス・71)、リック・ポーセロ(レッドソックス・72)らサイ・ヤング賞候補と呼ばれる投手たちに匹敵している。さらに、米野球データサイトの「ファングラフス」が試算する勝利への貢献度fWARを見ると、田中は「5」でクルーバーと並んでリーグトップに立っている。こういったスタッツを見るだけでも、いかに田中がリーグ屈指のハーラーたちと並ぶ活躍をしているかが分かるだろう。

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