田中将大、7回1失点で自己最多14勝目の権利 防御率2点台でリーグトップに

防御率2点台はリーグで唯一、三振ゼロはメジャー74試合目で初

 ヤンキースの田中将大投手は15日(日本時間16日)、敵地でのレッドソックス戦に登板し、7回4安打1失点3四球0奪三振だった。自身6連勝中と抜群の安定感を誇る右腕は、味方打線が序盤に奪ったリードを守る好投。メジャー1年目の13勝(5敗)を上回る自己最多14勝目の権利を持って降板した。

 ヤンキースは初回、カストロのタイムリー、この日加入したバトラーの犠飛で幸先よく2点を先制する。その裏、田中は2死からオルティスに二塁打を許すも、4番のベッツを三ゴロ打ち取り無失点。2回は3つのアウトを全て内野ゴロで奪い、3者凡退に仕留めた。

 打線は3回、バトラー、ヘッドリーのタイムリーで2点を追加。レッドソックスの先発ロドリゲスをKOする。田中はその裏、突然制球を乱し、2四球とヒットで1死満塁のピンチを背負う。ここでオルティスに犠飛を許し、1点を返されたが、続くベッツは捕邪飛に打ち取り最小失点で切り抜けた。

 ヤンキースは4回もカストロのタイムリー内野安打で追加点。田中がその裏を無失点に抑えると、5回にはレッドソックスの田澤が登板。1回1安打無失点3Kの好投で、レッドソックにとってはこの試合2イニング目の無失点となった。

 田中は5回も先頭打者に二塁打を浴びながら、ペドロイア、ボガーツ、オルティスと好打者3人を打ち取り無失点に抑える。6回はこの試合2度目の3者凡退と好投を続け、球数79で7回も続投。1死からブラッドリーJrに四球を与えたが、後続を打ち取り5-1と4点のリードを守って降板した。

 田中は93球を投げてストライクは61球。防御率は2.97と6月17日以来の2点台に突入し、クリス・セール(ホワイトソックス)の3.03を抜いてリーグトップに躍り出た。三振ゼロはメジャー74試合目の登板で初となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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