田中将大、防御率トップ浮上も…救援陣崩れサヨナラ負け、自己最多14勝消える

リーグ唯一の防御率2点台も…守護神ベタンセスがまさかのサヨナラ3ラン被弾

 ヤンキースの田中将大投手は15日(日本時間16日)、敵地でのレッドソックス戦に登板し、7回4安打1失点3四球0奪三振の好投も、救援陣が崩れてサヨナラ負け。メジャー自己最多の14勝目(4敗)はお預けとなった。味方が着実に得点を重ねる中、安定感のある投球でリードを守った右腕だったが、9回に守護神ベタンセスがサヨナラ3ランを被弾。しかし、田中は防御率2.97でリーグトップに浮上。投球回数も193回2/3と大台の200イニング到達が目前に迫った。ヤンキースは5-7で敗れた。

 ヤンキースが初回に幸先よく2点を先制すると、田中は2死からオルティスに二塁打を許すも、4番ベッツを打ち取り無失点。2回は3者凡退と上々のスタートを切った。

 打線が3回に2点を追加すると、田中はその裏に2四球とヒットで1死満塁のピンチを背負い、オルティスに犠飛を許す。1点を返されたが、ベッツは捕邪飛に仕留めて最小失点で切り抜けた。

 ヤンキースは4回もカストロのタイムリー内野安打で追加点。5-1と再び4点差とする。田中がその裏を無失点に抑えると、5回にはレッドソックスの田澤が登板。1回1安打無失点3Kの好投で、レッドソックにとってはこの試合2イニング目の無失点となった。

 田中は5回も先頭打者に二塁打を浴びながら、ペドロイア、ボガーツ、オルティスと好打者3人を打ち取り無失点。6回はこの試合2度目の3者凡退に抑えると、7回も続投。1死からブラッドリーJrに四球を与えながら、後続を打ち取り4点のリードを守って降板した。

 しかし、ヤンキースは2番手ウォーレンが8回に1失点。さらに、9回はレイン、パーカーがピンチを招くと、ここで登板したベタンセスがオルティス、ベッツにタイムリーを浴びて1点差。最後はラミレスにサヨナラ3ランを浴び、まさかの大逆転負けを喫した。田中の14勝目も消えた。

 田中は93球を投げてストライクは61球。防御率は2.97と6月17日以来の2点台に突入し、クリス・セール(ホワイトソックス)の3.03を抜いてリーグトップに浮上した。防御率2点台は、ア・リーグで唯一。規定投球回目前で防御率2.76のマイケル・フルマー(タイガース)は、16日(同17日)のオリオールズ戦に登板する。田中は低めにボールを集めて凡打の山を築き、三振ゼロはメジャー74試合目の登板で初。しかし、チームは痛い敗戦となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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