広島・緒方監督、完封劇に會澤称賛「石原に頼り切りではウチはダメになる」

観客動員2年連続200万人突破に感謝

 広島は16日、マツダスタジアムで行われた中日戦に8-0で勝利した。先発の野村から3投手の継投での完封劇に、緒方監督は先発マスクをかぶった會澤を褒めた。

 5月以降、野村は石原とのバッテリーがほとんどだったが、石原が前日に死球を受けた影響で、會澤がスタメン出場となった。今回と同様に、石原が故障で一軍を離れた8月5日以来のコンビとなったが、7回無失点で野村の15勝目をアシストした。

 緒方監督は野村について、「よかったんじゃないかな」と評価した後、「今日は石原と組ませられなかったけど、會澤がいいリードをした。會澤がいちばんホッとしているんじゃないかな」と、女房役を讃えた。

「石原に頼り切りでは、ウチのチームはダメになってしまう」という指揮官は、「キャッチャーは打つだけではダメだし、今季前半に苦しんだのが、今の結果につながっていると思う」と會澤を評し、「今年はいい勉強になったんじゃないかな」と、正捕手取りを期待される10年目に期待を込めた。

 石原の欠場については、「クライマックスシリーズに向けて、ケガだけには注意してやっている。死球での負傷は仕方がないが、選手には集中力を持ってやってもらいたい。こちらもそのあたりを考慮した選手起用をしている」と1か月先の決戦を見据えた。

 この日も満員となったマツダスタジアムは、今季の地元年間観客動員数が2年連続で200万人を突破した。緒方監督は、「これだけ足を運んでもらって、本当に大きな声援を送ってくれて、感謝の気持ちです」と、快進撃の一因となっているファンに感謝した。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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