上原浩治は「MLB救援で最も遅い速球」でレ軍救世主に!? 米紙が特集
ファレル監督「彼がマウンドにいる時は安心して見ていられる」
スプリットも復帰前から2マイル(約3キロ)ほど遅い平均78マイル(約126キロ)となっているというが、そんな右腕に対し、ジョン・ファレル監督は「彼がシーズン当初に比べてパワーダウンしているとしても、(好投の要因は)ひとえに彼のボディコントロールと制球力によるところだろう。そこに長年の経験と知識が加味されている。彼がマウンドにいる時は、ベンチから安心して見ていられる」と高評価を下しているそうだ。
これまでも上原は球速に関係なく、安定感抜群の投球を見せてきた。メジャーでは150キロ台後半から160キロ以上を投げる剛腕投手も珍しくないが、上原は140キロ台前半の速球でメジャーの強打者から簡単に空振りを奪う。そんな切れ味鋭い投球は以前、現地のテレビ実況でも「彼の88マイル(約142キロ)の速球は95マイル(約153キロ)に見えます」と評されたほどだった。
今回の特集の中でも、指揮官から「自身の体調面やフォームをしっかり把握しているベテラン選手というのは、信頼することができる。復帰後、彼はチームをしっかり支えている」と称賛されている上原。3年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指す名門で、“救世主”として期待される右腕が再び輝きを放ち始めている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count