SBバンデンハークが復活星 3か月半ぶり登板で「長い旅をしていた気分」

リーグVへの切り札に、昨年の優勝に「こんなにすばらしい経験はないと思った」

 2軍で調整する間も「(離脱して)チームに悪いことをしたと考えるよりも、これから何ができるのかと、常にポジティブに考えてきた」とバンデンハーク。「そういうポジティブ思考を支えてくれる環境がホークスにはある」と、改めてファームのスタッフに感謝の意を示した。

 シーズンは残りわずかだが、その先にはポストシーズンも待ち受けている。バンデンハークは「常にベストを尽くすだけ。まずは今年の優勝に向けて頑張るよ」と決意を語った。

「去年、ホークスで優勝を味わって、こんなにすばらしい経験はないと思った。今年、もう一度それを味わいたいんだ」

 工藤公康監督は「明日、明後日の状態を見てから」という条件つきで「次は100球ちょっとはいけるだろう」と期待を寄せる。3か月半の“長い旅”から帰ってきた男が、リーグ優勝の切り札となるかもしれない。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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