岩隈久志、PO進出へ重要な一戦で4回途中6失点KO 2発含む6連打浴びて降板

味方の失策から崩れる、日本人単独2位となるシーズン17勝もならず

 マリナーズの岩隈久志投手は20日(日本時間21日)、本拠地でのブルージェイズ戦に登板し、4回途中8安打6失点(自責5)でKOされた。3回までは好投も、2点リードとなった4回に味方の失策から崩れ、2本塁打を含む6連打を許して降板となった。プレーオフ進出争いでトップにつける相手との重要な試合で、まさかの大乱調。日本人単独2位となるシーズン17勝を挙げることはできなかった。

 岩隈は初回、3者凡退と上々のスタートを切る。2回は1死からマーティンを四球で歩かせるも、トゥロウィツキーは遊ゴロ併殺打。3人で攻撃を終わらせた。

 3回は1死からピラーにライト前にポトリと落ちる不運なヒットを許すと、カレーラにはレフト前に運ばれて一、二塁とされる。しかし、続くトラビスは空振り三振。ドナルドソンは追い込んでから低めへの変化球がボールと判定されたが、最後は内角低めへの速球で見逃し三振に仕留めた。

 その裏、マリナーズはカノの2点二塁打が飛び出し、岩隈に大きな援護点が入った。

 しかし、直後の4回に捕まってしまう。1死で強打者バティスタを捕邪飛に打ち取ったが、アイアネッタがまさかの落球。その後、粘られてライト前ヒットを許すと、マーティンに甘く入ったスライダーをレフトスタンドに運ばれ、同点とされた。

 さらに、トゥロウィツキーにレフトへのヒットを浴びると、ソーンダースにはライトスタンドへ運ばれ、2ランで一気に逆転を許した。ピラーにレフト線への二塁打を浴び、カレーラにはライト前へと運ばれるタイムリーで5失点目。2本塁打を含む6連打を許し、ここで降板となった。

 その後、2番手のビンセントもタイムリーを浴び、岩隈の失点は6(自責は5)に。この日は72球を投げてストライクは48球。防御率は4.04となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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