田中将大、初の4被弾も自身最長7連勝&自己最多14勝目! 防御率1位も死守

3回に4被弾で4失点も粘りの投球、6回4失点で自身7連勝

 ヤンキースの田中将大投手が21日(日本時間22日)の敵地レイズ戦に先発し、自己最多となる14勝目(4敗)をマークした。3回に自己ワーストとなる1イニング4本塁打を被弾したものの、打線の援護もあり、6回4失点で自身7連勝。防御率は2.97から3.07に悪化したが、ライバル投手も打たれてリーグトップの座を守った。11-5で勝利したヤンキースはこれで2連勝。プレーオフ進出に望みをつないだ。

 この日は序盤から打線が爆発。初回にいきなり3点を先制すると、2回にはサンチェスが4戦連発となる18号3ランを放つなど4点を加点。リードを7点に広げた。

 一方、中5日での登板となった田中は初回1死から2番キーアマイヤーにショートの頭上を越える安打を許したものの、続くロンゴリアを三ゴロ併殺に仕留める。2回も4番ミラーを中飛、5番ディカーソンを左飛に打ち取ったが、2死から6番ラミレスに四球を与えると、2回の暴投で三塁へ。さらに7番デッカーに四球を与えたものの、8番シャファーをスプリットで空振り三振に仕留めてピンチをしのいだ。

 しかし悪夢は3回に待っていた。9番ウィルソンに初球を捉えられ、左翼席へソロ弾を被弾。その後、1番フォーサイスを三振、2番キーアマイヤーを投ゴロに打ち取ったが、ロンゴリアに低めのボールをすくわれて左翼席へ運ばれると、ミラーには右翼へ被弾。さらにディカーソンにもバックスクリーンへと運ばれ、主軸に3者連続の被弾。ここまでメジャー1試合3発が自己ワーストだったが、初の1イニング4本塁打を許した。

 それでもここから粘りの投球を見せる。4回は2死からウィルソンに右前安打を許したが、フォーサイスを右飛に仕留めて無失点で抑えると、5回は3者凡退に打ち取る。6回は先頭のディカーソンにレフト前に落ちる二塁打を浴びたものの、ラミレスを見逃し三振、デッカーを遊ゴロ、シャファーを空振り三振に仕留めた。

 この日は6回99球を投げて4本塁打を含む7安打5奪三振2四球で4失点。防御率は3.07となったものの、リーグ2位につけていたホワイトソックスのクリス・セールがこの日のフィリーズ戦で4回6失点で防御率3.03から3.23へと悪化。田中は3.08で2位のリック・ポーセロ(レッドソックス)を僅差で抑えてリーグ1位を死守した。

 これでメジャー1年目の初登板から続けた6連勝を上回り、自身最長の7連勝。また同じく1年目の13勝(5敗)を上回り、自己最多の14勝目となった。さらに投球回もこの日で199回2/3となり、自身初のシーズン200投球回到達が目前に。達成すれば、ヤンキースでは2013年の黒田博樹(現広島)の201回1/3、CC・サバシアの211回以来となる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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