元同僚が明かすDeNA三浦の選手像 「野球に対して妥協することなかった」

今季2敗目を喫した阪神戦で見えた“変化”

「次のピッチャーの砂田が出てきた時に、他のピッチャーに対して何か言う時の姿と、その日に砂田に何か言った時の姿が何か違う感じに見えて『ああ、大輔これで終わっちゃうのかな』という直感がしたんです。何となくで、根拠はないんですけど。『どうなるんだろう』って。あの日のピッチングを見ていたら、まだできそうだなと思ったんですけどね……」

 三浦はこの試合の後、宿舎のホテルで池田社長、高田GM、ラミレス監督と会談し、自ら引退を申し出たという。引退会見では、ユニホームを脱ぐ理由を「勝てなくなったからです」と明かした三浦。阪神戦のマウンドから降りる時点で、すでに現役から退く決断をしていたのかもしれない。

 29日のヤクルト戦では、プロ野球新記録の24年連続勝利がかかる。2位でのクライマックスシリーズ進出を目指すDeNAにとって重要な一戦となる可能性もある。

 三浦は会見で「勝ちたいです。それだけです」と現役最終登板にかける強い気持ちをシンプルなフレーズで表現した。野口氏も「1つ勝ってほしいですね」と話す。多くの人が望む「有終の美」を飾るべく、“ハマの番長”は最後のマウンドに上がることになる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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