最後の打席で約8秒の「サブロ~~~」 二塁打に「右中間の打球が一番きれい」

「千葉ロッテマリーンズを日本一のチームに」

「当たるとは思わなかった。右中間の打球が一番きれいだから。今日は全打席、最後のつもりで入った。僕は気持ちでやるタイプ。気持ちだけは誰にも負けないとこの22年間やってきた」とサブロー。試合後、PL学園時代の恩師、中村順司元監督が「素晴らしいバッティングだった」と握手を求めた。

 球場には家族や、短期間ながらチームメートだった巨人の阿部、坂本、長野、内海、山口、クルーズの6選手も駆けつけ、高橋監督からは胡蝶蘭の生花と「野球の話には熱くなるサブローの力を発揮する場所があると思う」と引退後の指導者として期待するメッセージも贈られた。

 試合後のセレモニーでは、あの長嶋茂雄氏の引退セレモニーをほうふつとさせる、白いテープが滝のように降る中での外野一周。さらにナインの手で10度宙を舞って、また泣いた。マイクの前に立っての挨拶では「プロ野球選手になる夢は果たせたが、もう一つ夢があります。千葉ロッテマリーンズを日本一のチームにすることです。その夢に向かって勇往邁進するつもりです」と宣言した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY