最大ゲーム差11.5 歴史的大逆転で栄冠に輝いた日本ハムの軌跡を辿る
打撃爆発のレアード、投打で圧巻の成績残した大谷
【5月】
13勝9敗1分 月間勝率.591 順位3位
5月は打者2人の活躍が特に光った。大谷が打者として出場の全試合で安打を放つなど、絶好調。5月4日からは5戦連続本塁打を放つなど、「打ち出の小槌」状態で快打を量産。相手投手に警戒させて四球での出塁も増加し、出塁率も上昇。チームの得点機会も増えた。
もう一人のレアードも5月は打棒が爆発。全23試合に出場し、そのうちの9試合でマルチ安打を記録。打率.326、28安打、12本塁打、21打点の活躍で来日初の月間MVPを受賞。チームの勝ち越しに大きく貢献する活躍を見せた。
チームは5カード連続の勝ち越しを果たすなど、状態が徐々に上向きに。13勝9敗と4つの貯金を生み出すも、順位は変わらずに3位。4月の半ばに首位を奪取した福岡ソフトバンク、2位・千葉ロッテを追う展開となる。
【6月】
15勝7敗0分 月間勝率.682 順位3位
5月は打者として大きく貢献した大谷が、6月は投手としてチームをけん引する。6月5日の巨人戦では、自身最速、そして日本球界最速の163キロを計測。敵地・東京ドームの4万6239人の観客の度肝を抜いた。
翌週の登板となった12日の阪神戦(札幌ドーム)では163キロを5度計測。7回を投げて31球が160キロ超えと規格外の投球を見せ、無失点の好投。その後の2度の登板機会もいずれも無失点に抑える好投で6月は自身4連勝。4試合を投げて4勝0敗0セーブ、31回、41奪三振、自責点1、防御率0.29という圧巻の成績で6月度の月間MVPを受賞した。
チームは大谷の活躍もあり、19日の中日戦から連勝がスタート。7連勝で締めて15勝7敗と大きく勝ち越し。6月終了時の順位は3位と変わらずも、ここから北海道日本ハムの快進撃が始まった。