CS登板に向けて懸命の調整 左肘不具合のSB和田「何とか貢献できる状態に」
CSファイナルまで調整の可能性も、V逸に「選手みんなで悔しさを噛み締めながら」
29日にヤフオクドームで行われた投手練習に参加した和田毅投手。練習の合間に武田翔太らと談笑する姿も見られたが、この日はノースローに終わった。すでに最多勝のタイトルはほぼ確定しているが、左肘の不具合から23日に登録を抹消され、CSでの登板を目指して懸命の調整が続いている。
「今、自分で出来ることは、一生懸命に投げられる状態にもっていくこと。(現在の左肘の状態は)張りがあるのは間違いないが、表現するのは難しい。チームに迷惑をかけているのは重々わかっているので、何とか貢献できる状態に戻すことだけです」
ロッテとの対戦となるCSファーストステージは、最大で3試合。ロッテに好相性の千賀滉大を筆頭に、武田翔太、中田賢一、バンデンハークと先発の駒は揃うだけに、チームが勝ち抜くことを信じて、ファイナルステージまで調整が続く可能性もある。
「(V逸は)自分も悔しかったが、選手みんなで悔しさを噛み締めながらやっていくだけ。まずは明日がホーム最終戦なので(勝利して)CSへの弾みにできればと思います」
141試合目にしてリーグ3連覇の夢は絶たれたが、CSを突破すれば3年連続日本一への道は開かれる。その戦いの場に、15勝左腕が戻って来れることを願いたい。
【了】
藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura