現役生活に幕下ろした西武・岡本篤 「一番の心残り」と引退後の「楽しみ」
引退後は未定も「野球に携わっていきたい」
そして、「一番の心残りは、成績も大して良くなかった中でも僕を信じて、2012年にブルペン・リーダーに指名して期待をかけてくれた、当時の監督だったSD(渡辺久信シニアディレクター)を、自分の手で胴上げできなかったこと。あとは、股関節を骨折した時(08年)、球団に面倒をみてもらったので、何とか成績で恩返しできればと思っていたので、そこからは毎年、『今年が勝負』だと思い、1日1日を大事に、野球と向き合って過ごせた」と、しみじみプロ13年間を振り返った。
現時点で今後は未定だというが、「野球に携わっていきたい」と、会見で口にした。一方で、「今までの人生35年、ほぼほぼ野球しかやってこなかったので、楽しみもあります」と、自身の未知なる可能性に期待も寄せる。
いずれにしても、「世界一のチーム」と評したライオンズで過ごした13年間が、かけがえのない財産であることは言うまでもない。その誇りを胸に、新たな人生をスタートさせていく。新境地での大いなる活躍に期待したい。
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上岡真里江●文 text by Marie Kamioka