海外での野球振興を支援! 野球用具寄付を続ける西武の挑戦

野球用具寄付以外にも海外の野球振興を支援していく活動を企画

【“届ける”から“活用”へ向けて】

 昨年寄付をしたカンボジアでは、現地野球協会へ協力を要請し、同協会が中心となって振興活動が活発に行われている。昨年の寄付後、プノンペン市内4校、バライ村3校では体育の授業ならびに放課後にカンボジア野球協会主導のもと、野球の指導を実施中。上記7校で野球の指導が始まったことにより、2016年の年内には子どもたちの為の野球トーナメントが初めて開催される予定だ。さらにはU-15など若年層のチーム作りも行われる予定で、若年層を中心とし、野球の振興が拡がってきている。

 さらに今年はカンボジア野球協会主催で近隣の国を招待した親善試合が開催予定となっており、その大会でも各国へ協力を依頼し、現地の子どもたちに用具を届けてもらう予定になっている。

 そして、埼玉西武では今年から「LIONS BASEBALL FOR THE WORLD」と銘打ち、野球用具寄付以外にも海外の野球振興を支援していく活動を企画しており、現地での支援方法を探っている。

 この様な海外での取り組みはすぐにファン獲得につながるものではなく、NPBで取り組んでいる球団も多くはないが、埼玉西武はファン、選手、球団が一体となって2020年の先を見据えた振興活動を続けていくという。野球の国際化、野球ファン増大へ向けて埼玉西武ライオンズの挑戦は続いている。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

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