田中将大、最優秀防御率ならずも…辛辣NY紙「進歩」、エースとしてフル稼働

200イニングは1アウト届かず、それでも「とても大きなこと」

 記事によると、シーズンを通してフル回転してきた田中は、最後に2度の登板を回避する結果になったことを悔やんだという。通訳を介して「僕は最後の2登板でマウンドに上がって、ベストを尽くし、タイトルを獲得できたんじゃないかと思うんです」と話している。

「デイリー・ニュース」も「マサヒロ・タナカは最後の2登板を逃したため、200イニング到達まであと1アウトを残す結果となった」と指摘。田中がシーズン前から目標に掲げてきた大台の200イニングにもわずか1/3イニング届かなかった。

 ただ、本人は記事の中で「無理もないことだと思います。プレーオフ進出のチャンスがないなら、そういう可能性もあるなって」と最終登板が消滅したことにも改めて理解を示し、「2登板を逃したのは本当に悔しかったです。でも、そこまで問題なく投げることが出来ていました。プラスに考えています。以前は出来なかったことですから」 と振り返っている。

 1年目は開幕から驚異的な活躍を見せながら右肘靭帯部分断裂で長期離脱し、昨年もマウンド上では安定感を見せながら前腕部の負傷などで規定投球回には届かなかった。しかし、今季は先発ローテをしっかり守り、「ここまで、故障もなく投げれた。僕にとってはとても大きなことなんです」と地元メディアの取材に心境を明かしている。

 来季こそは、ヤンキースの投手として1980年のルディ・メイ(防御率2.46)以来となる37年ぶりの最優秀防御率、そして、日本人初の最多勝やサイ・ヤング賞に期待がかかるシーズンとなる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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