パ・リーグ全球団の2016年シーズンの戦いぶりを振り返る

最下位オリックスは、ベテラン糸井が53盗塁、打率.306と孤軍奮闘

 5位は楽天。3年連続最下位は免れたが、今季も苦しい戦いが続いた。投手陣ではエースの則本投手が216奪三振で3年連続のタイトルを獲得。新人から4年連続の2桁勝利を達成させた。だが、一方で2桁勝利は今季も同投手のみ。創設から12年で2桁勝利を達成させているのはいまだ4人と、厳しい投手力がチーム成績につながっているともいえる。

 打線も新人王候補の茂木選手の打率.278がチームトップと、パ・リーグで唯一、3割打者が不在。来季へ向け、投打でチーム力アップが不可欠だ。

 オリックスは57勝83敗3分の最下位。5位の楽天とも5ゲーム離されるなど、1年を通して振るわなかった。タイトルホルダーは35歳にして53盗塁を稼いだ糸井選手。打率.306(リーグ4位)、17本塁打と孤軍奮闘したが、外国人選手が軒並み不発だったことや、投手陣でも西投手の10勝が最高と、チームとしても個人としても、厳しいシーズンに終わった。

 北海道日本ハムのドラマチックな優勝で締めくくられた2016年だが、Aクラス争いに関しては早めに決まってしまったという印象。上位3チームの顔ぶれは昨年と一緒なだけに、Bクラスのチームとの差が広がってしまったとも言える1年だった。ポストシーズンを戦う3チーム、来季に向けて秋季練習から動き出す下位チーム。各チーム、どんな動きを見せるか、今後も注目したい。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

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